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多摩ニュータウン周辺


 多摩ニュータウンは稲城市、多摩市、町田市、八王子市にまたがる多摩丘陵を開発して作られたところだが、ここに暮らす市民も最近は高齢化が進んでいると報道されているし、街並みも成熟して、どこでも色濃い緑に覆われている。もはやニュータウンと呼ぶには違和感もある。
 丘陵地に開発された多摩ニュータウンは全体が緩い坂道だ。道路はよく整備され道幅も広いので、無理して歩道を走ることもない。

 ローディーたちが、この坂を利用して走っているのをいつも見かける。
 ニュータウンは、北側には大栗川が流れており、南側の端は「尾根幹線」という道路だ。西は最近になって完成した「尾根緑道」で、東側は多摩川や「川崎街道」となっている。この広大なニュータウンはどこを走っても安全で、気持ちも良いが、広すぎて迷子になるかも。

 大まかに云えば「尾根幹線」から大栗川に向かって傾斜しているので、尾根幹線のどこからでも、大栗川に向かって走ると、ほとんどペダリングの必要がないほどだ。その逆はすこし、しんどいと感じる程度の緩い登りとなる。
 ニュータウンの中央部には東西に乞田川が流れており、多摩川の関戸橋あたりから乞田川沿いの道を辿ると「多摩センター」に自転車で簡単にゆくことができる。ただし道路の横断に注意が必要だ。

 ローディーたちがよく走っている「尾根幹線」も適度なアップダウンがあり、練習にはもってこいだ。また近くには、町田の小野路や、並木、図師、野津田(薬師池)といった昔からの地域にも簡単に行けるし、鶴見川も近いので、これを利用すれば、川崎、横浜にも行くことができる。

 多摩川の関戸橋から上流の鑓水まで大栗川は良く整備されていて、楽しく辿ることができる。この大栗川から北側へは、元多摩テック前を通り、程久保川など浅川流域へ抜けられるし、大栗川を詰めて、八王子バイパスの歩道部分を走れば、浅川の支流の湯殿川へも行ける。
 やはり大栗川を詰めて、鑓水から南方向に進めば、「尾根緑道」に入ることができる。



 尾根緑道は境川と鶴見川の分水嶺のような尾根筋にアスファルト舗装の遊歩道を整備したもので、遊歩道の両脇は濃い緑で覆われている。
 けっこう幅広い道で、くねくねと曲がりながら延びている。相模原、丹沢方面の眺めもよく、休憩見晴らしポイントもあり、アメリカ軍の相模原補給廠もよく見える。ベトナム戦争時はこの基地からアメリカ軍の戦車がベトナムに向けて搬出されていったという。

 この補給廠、実は戦争時中は日本の陸軍造兵廠であり、戦車の生産拠点であったことから、戦車のテストコースとして、町田街道に並行する尾根道を軍用施設として接収。全長8kmのこの道路が完成したのは終戦のわずか2年前のことという。昔は錆びた戦車の残骸が放置されていたようで、戦後は防衛庁が戦車の走行試験道路として確保していたが、78年に町田市に管理委託され、現在は「尾根緑道」として四季折々を楽しむ遊歩道に姿を変えたのだ。

 この戦車道路は、農民の土地を奪い、朝鮮人の血のにじむ強制労働の歴史が秘められているという。そのいわれが書かれた大きな石碑が尾根緑道にあり、町田市における最大の戦争遺物ともなっている。尾根緑道は南の町田クリーンセンター側から入る場合、初めはケヤキの並木で比較的若い並木が初々しい。そのうちにクヌギ林が現れ、林のあいだから町田と相模原の市街地がよく見える。

 やがてサンリオが見えてきて、尾根幹線の小山内裏トンネルの上を通過する。この尾根緑道は東西に通っている尾根幹線とは斜めにクロスするように町田側から北西方向に伸びている。終点は鑓水だ。多摩ニュータウンを走る場合、ぜひ組み入れたいルートだ。だたし、コーナーを回る際は、くれぐれも歩行者に気をつける必要がある。いわゆるブラックアウトが随所にあるから…。



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