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五日市、青梅界隈

●青梅七福神巡り

 お正月らしいサイクリングをと、「青梅七福神巡り」に参加した。友人メンバー以外にも多彩な顔ぶれが集まり和気藹々の雰囲気もお正月らしい。
 多摩川サイクリング道路の中央道架橋の上流側からスタートし、羽村堰から一般道と裏道をたどって小作堰を吉野街道へ。

 七福神巡りの最初は長淵の弁財天、玉泉寺だ。ちらほらと一般参拝客もいてお正月らしい雰囲気。次は多摩川に架かる「下奥多摩橋」を渡り、北上して農林高の東側から成木街道を経て根ケ布の坂を越えて寿老人のある聞修院へ。門前の小川を渡る山門の雰囲気も素晴らしい。「なんでたくさんの自転車なの」と若い女性の声が飛ぶ。「自転車で七福神巡りだよ」と応えたが、納得したようなしないような顔が印象的だ。クルマで回る人にはわかってもらえない楽しさがあるのだが・・・。ここでお弁当タイム。お寺のお茶をいただいたり、自己紹介をしあったり楽しい。



 午後は小曽木街道の青梅坂トンネルを抜けて旧青梅街道を西へ。宮の平駅の先の明白院の福禄寿が3番目だ。和田橋から畑中3丁目あたりの裏道を東にたどり布袋尊が奉られている地蔵院が多摩川べりにある。午後の柔らかい日溜まりのなか自然とおしゃべりが始まる。万年橋を渡り返して釜の淵公園と向き合ったところにある清宝院の恵比寿尊が5番目。 そして最後が青梅駅に一番近いところにある毘沙門天の宗健寺と大黒天の延命寺だ。特に延命寺ではお正月の間、寺に伝わる秘仏「摩訶迦羅天」・・・招福大黒(画像)が開帳されていた。

 参加者はそれぞれや家族の健勝とともに今年のサイクリングの安全を祈った。帰路は多摩川の左岸側の「千ケ淵河辺下通り」から奥多摩街道、阿蘇神社界隈を抜けて羽村堰へ。あとは多摩川CRを下りながら流れ解散。無風好天のなか足並みもそろって楽しい初ランとなった。(2008/1/3)





●秋留台と平井川

 多摩川から平井川に入り、途中であきる野の台地に上がり、そのまま西に向かってJR五日市線を越えて、秋川に入る。秋川右岸を遡上するわけだが、途中にキツイ坂がある。坂をほとんど上がりきる寸前に右折して、秋川を見下ろす感じの山道に入る。山里といった感じの素晴らしい雰囲気のところを走る。途中、秋川の支流を跨ぐ深い深い谷にかかる「人道橋」を渡るが、地元の軽自動車も愛用していることが轍からわかる。よくも橋が落ちないようだ。

 五日市駅の手前までは秋川の右岸を遡上して、五日市の高尾…あの高尾山の高尾ではない…というところで左折して留原に向かう。小峰トンネルの手前で左の閉鎖中の旧道に入る。これがまた静寂そのもので素晴らしい。すでに新トンネルが出来ているのでいわゆる廃道なのだが、地元払い下げでハイキングコースとなるところだ。
 旧道を抜けて、秋留街道を下って、すぐに右折。ここから川口川の流域だが正確には八王子の上川町だ。しばらく、すばらしい山里の風景が続く。もう秋なので、道ばたには栗のイガが落ちており、たまにイガから飛び出た茶色の栗の実が転がっていたりする。
 このあたりは、冬は積雪もあり、山道は雪に埋もれで自転車はスリッピーでとても恐ろしい思いをしたこともある。四季の移り変わりがハッキリしていてとても好きなところだ。




 この川口川にはいろいろと楽しいスポットがある。中流では、右岸のダートが始まったあたりに、「キツネノカミソリ」という花が土手に群生している。終戦記念日あたりから咲き始めるので毎年見かけているが、たまたま土手の下草刈りをしていた人に聞いたところ、この花の名前を教えてくれた。ヒガンバナ科の一種で、色はオレンジで、花の形はキスゲに似ている。

 ただしヒガンバナと同じで、花が咲く時期には葉が出ていない。なんでも、この下草刈りをしている人が、コツコツと株分けして、土手一面に増やしたというのだ。ヒガンバナも同じだが、この花は球根で増殖するしか手がないので、球根分裂した群落を人間の手で株分けしてやらないと広がらないのだ。川口川には、こうした自然を愛する地元の心優しい気遣いが今も息づいている。(2005/8/24)

 多摩川方面からJR五日市駅方面に入るには、このほかに平井川を直進して、日の出町役場前にでて、川沿いに右折し、秋川街道の「坂本交差点」に出るのもいい。さらに直進すれば梅ヶ谷峠に至るが、「坂本」を左折すればJR五日市駅方面に行ける。
 この五日市界隈や、川口川のルートに、次のようなオプションルートを組み合わせると、すこしハードだが、走りがいのあるサイクリングが楽しめる。

●肝要

 1週間前の1月21日に多摩地方も雪が降った。その影響は五日市の山間部に残っていて、慎重な走行が必要だった。2輪である自転車は雪には特に弱い。凍てついた路面でブレーキをかけようもなら、簡単にスリップしてしまう。しかしブレーキをかけない場合は、ゆっくりと踏めばそのまま通過できることがわかった。下り坂では、前ブレーキをゆっくり効かせたら減速するし、ロックさせないかぎりスリップしないこともわかった。クルマと同じで急のつく動作は禁物だけど、わずかな距離ならゆっくりと通過できる。

 平井川の上流部の肝要というところまで、その名前に惹かれて行ってみた。秋川街道の「つるつる温泉入口」を北にとり、平井川にそって進む。しばらく川幅が広がった道をのんびり走る。当然ながら緩い上りだ。左手の勝峰山は石切場と化しており、その麓にはセメント工場があるが、それをすぎると奥多摩らしい山里の雰囲気が感じられる。
 川は枯れたり、水がでたりしながら次第に川幅を狭めてゆく。日の出町自然休養林さかな園という遊び場やキャンプ場などもある。秋川街道から約5kmほどのところに肝要(標高300m)はひっそりとあった。

 とくにたいしたものがあるわけではないが、五日市界隈に散在する「蔵」についての解説や写真展示が興味深い。これらは蔵を模した「小さな蔵の資料館」に、里の「お宝」とともに展示してある。入場料100円だから気軽に入れる。
 ここで肝要という地名の由来を聞いてみた。「日の出町史」が示され、そこにはその昔、御獄山に参詣登山する道がこの平井川添いの道だったようで、山岳信仰の影響か、このあたりを神入(かんにゅう)と呼んだらしいのがなまって肝要になったという。もうすこし格言めいた謂われをひそかに期待していたのだが、肩すかしを喰らったような軽い衝撃を受けた。

 肝要のソバは打ちあがったばかりで、腰があり、喉ごしもよく美味だった。
肝要をあと2km、さらに遡ると「つるつる温泉」で、その先は日の出山(902m)があり、ハイキングコースも作られているが、今回は割愛した。
 肝要から、五日市駅、そして川口川とその山里、南浅川、相原、多摩NTの尾根幹線をへて稲城に至るこのルートは98kmだった。(2006/01/27)

●ホオバ沢林道

 3月の気温で、風はなし。サイクリングにはまたとない条件だ。
平井川に沿って「平井川南通り」を行く。さらに日の出町役場前から川沿いに右折して秋川街道のクルマを避けつつ、のんびり走る。坂本交差点で久野川に沿って梅ヶ谷峠方面を目指す。

 ここを3月の末頃走れば、あちこちに梅林があり、坂本から梅ヶ谷峠までは、梅の「桃源郷」のような雰囲気で、個人的には吉野梅林をしのぐように思う。それは吉野街道と比べて、クルマがほとんど通らず静かだということと、梅林と山里が融け合ってすばらしい雰囲気を醸し出していること、そして山の斜面の梅に囲まれた茅葺きの大きな民家もあって、タイムスリップしたようなところだからだろうか。ここはあまり飛ばさず、ゆっくりと登りながら、山里の雰囲気を楽しみたい。

 2月頃は、「太陽の家」手前あたりの日溜まりにに福寿草が咲いている。また「太陽の家」から「滝の沢林道」を行けばわずかな距離のところに「不動の滝」もある。
 峠手前から左に取り、「ホオバ沢林道」に入る。あたり一面は杉の植林で、うっとうしい雰囲気が漂い、好天だから入れるといった感じ。ギアを急坂用に切替え、ゆっくりと登る。メーターの高度がみるみる上昇する。峠の標高は450mが計測された。峠手前にはNPO法人「若駒乗馬場」がひっそりとあって、数頭の馬がたむろしていた。乗馬で登校拒否の子どもたちの治療でもするのだろうか。

 下りは林道の名前が変わり「西の入り林道」。ものすごい急降下だ。ところどころに雪がわずかに残っており、気が抜けない。こちらからはとても登れそうもない。降りきったところが、肝要の手前1km地点で標高250mだった。峠からは200mの急降下となる。(2006/02/13)

●梅野木峠

 多摩川から平井川を経て梅ヶ谷峠に行くルートもこれで2度目だが、今回はその梅ヶ谷峠をいったん青梅側に降りて、青梅梅林から標高642mの梅野木峠(大入林道)を越える(この梅ヶ谷峠越えを避けたい場合は、多摩川の小作堰から吉野街道をたどれば、大入林道入口まで行ける)。

 青梅には梅がつく地名が多いが、もちろん梅ヶ谷峠と梅野木峠は違う。梅野木峠はホオバ沢林道の峠よりさらに200mも高く、三室山(標高647m)と日の出山(標高902m)をつなぐ尾根にあり、青梅側から入れば、日の出の「三ツ沢つるつる温泉」に下ることができる。

 青梅梅林を左に見て、そのまま吉野街道を走り、吉川英治記念館を過ぎて「かんざし博物館」の案内板がある大入林道入口から入る。この入口は山の畑の農道のような雰囲気のところで、見落としやすいが、登ってゆくとクルマ止めのゲートにぶつかる。ゲート脇から林道に入り、ひたすら激坂をゆっくり登る。時速5〜7kmの速度で約40分間ほどヘアピンカーブを何度も繰り返す。視界が狭くGPSは信号を捉えきれずに軌跡はズタズタになる。峠手前にもゲートがあり、一般車を規制している。

 峠には「梅野木峠」の立派な石碑が立っている。つるつる温泉までの下りも高低差400m弱の激坂下りだ。しかし登りの斜度は「夕焼け小焼けの里」から津久井方面に抜ける「和田峠」よりもゆるく、ゆっくり登れば問題ない。奥多摩の「風張峠」の明るい雰囲気と、陰気な梅野木峠は好対照だ。つるつる温泉から肝要、五日市、川口川方面に戻れる。(2006/03/06)


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