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雨のなかを走る(第11回)  今回のルートをGoogle Map で見る  

東京地方が梅雨入りした3日目。午後から雨予報のもと、午前中で終わるルートを設定。多忙なMさんが「欠席するので・・・」とわざわざ差し入れを持って集合場所まで来てくれる。参加のKさん、Tさんとも雨を想定して、レインウエアの用意を怠らない。それが、出発して30分ほどで着用が必要な状態となる。
 こうして期せずして、雨のなかを走るという急展開となった。
いまどきのレインウエアは新素材で完全防水だ。これは降雨中の活動にとても便利なのだが、それは雨の日の魚釣りのようにあまり活動量が激しくない場合であって、登山やサイクリングの場合は、わけが違ってくる。激しい運動の結果、発汗による水分が外部に排出されるのが間にあわず、いわゆる「蒸れ」状態となり、その結果、暑くなって、さらに発汗するという悪循環に陥る。「合羽を着ているのに中から濡れてくる」という状態なのだ。
 この悪循環を避けるためには、夏場ならば、肘あたりから手首にかけて露出させたり、胸あたりから風を取り込むためにジッパーを開けるなどの工夫が必要となる。雨支度をしながらTさんは「傘差し運転は違反なんだよね」と。もちろん前が見えないし、不安定な片手運転となるため、道交法で禁止されている。しかし多くの人は、それを知らない。傘は歩行時に役立つが、自転車では風の影響もある。傘差し状態で長時間の運転は実際上も無理なのだ。
 降雨時の走行は、いつもよりスピードを控えめに、さらにスリップによる転倒を避けるために、路面チェックも大切だ。横断歩道や路肩の白線やマンホールなどは特に滑りやすいので、そうした場所でのブレーキングは禁物だ。
 さらに重要と思われるのは、雨の日は視界が悪いのでオレンジや黄色など、なるべくクルマからも目立つレインウエアを身につけるのも自己防衛上、大切なことだろう。
 こうして浅川から多摩テックに駆け上がり、大栗川にでて、川沿いに多摩美まで走り、尾根緑道の色付き始めた紫陽花を見ながら、日大三高、鶴見川、柿生、生田、稲田堤、三沢川、稲城大橋へと戻る。(60キロ)
 今回、雨のなかの走行で、特に注意したのは下り坂だ。尾根緑道から日大三高、多摩テックから大栗川への下りは、長い急な下りが続く。スピードを控えめに急ブレーキを避けるなど、基本を押さえないと転倒事故に直結する。(2008/6/05)


境川を江ノ島へ。藤沢から輪行(第12回)  今回のルートをGoogle Map で見る

 幸いにも梅雨は中休み。海外留学中のSさんを除いて、輪行袋持参の全員が集合。
この日は、輪行を試してみるという大きな課題がある。
 輪行とは、遠隔地へ、また遠隔地から電車などの公共交通で自転車を運ぶことだ。
サイクリングにこの輪行を取り入れることで、行動範囲が飛躍的に広がる。極端なことを云えば、北海道なり、沖縄へ飛行機を使ってのサイクリングも可能になるのだ。
 この輪行は、サイクリング途中の怪我など思わぬアクシデントによる中断や、そのほか緊急の事態のために中断して帰宅しなければならない時などにも使える。輪行袋に収納しておけば、タクシーのトランクや後部座席でも運んでくれるから応用範囲は広い。
 国内の公共交通では、自転車は他のスポーツ用具と同様の扱いで、分解して包装した自転車のみ交通機関への持ち込みが許されている。自転車先進国のヨーロッパなどでは、自転車をそのまま車内に持ち込めるのと雲泥の差があるのだが、システムはやや劣るものの、これを利用しない手はない。

 この輪行、幾つかの留意点がある。
 @ターミナル駅では、駅構内が広いので、分解・梱包した自転車を持ち歩くのは重労働となる。これを避けて、小さな駅を利用するとよい。エレベータがあれば助かる。
 A駅での分解・梱包はなるべく改札口に近いところで、かつ乗降客の邪魔にならない場所で行う。
 B朝夕の通勤時間帯など込みあう電車はなるべく避ける。グループで乗り込む場合は他の客の邪魔にならないよう分散して乗る。
 C車両内の持ち込み場所は、新幹線ならデッキか車両後部座席の後ろの隙間、込みあう近郊電車なら先頭または後部車両の運転室寄り、飛行機ならしっかり梱包して機内預け、長距離バスは会社や使用車体により断るところが多いので事前確認が必要。
 D駅などでの分解・組立は、事前によく練習しておく。当塾で奨めている方法は「フォーク抜き」というやり方。慣れれば5分間でできるので最も簡単だが、荷姿がやや大きくなる。ほかのメリットはランドナの泥除けを外さなくて済む、タイヤ付なのでエンドも痛めないなど。
 E「フォーク抜き」のやりかた ⇒ フロントバッグがあれば外す、前輪ブレーキワイヤーをリリースする、ハンドルを抜きトップチューブに掛ける、ヘッド小物を外しタイヤと泥除けが付いた状態のフォークを抜く、それを本体側と重ね2カ所で縛る・・・専用の前輪袋を用意しておけばなお良い、輪行袋をかぶせる。
 F組立のポイント ⇒ Eの逆手順で行うが、ヘッド小物の装着順をメモしておく、ブレーキワイヤーのかけ忘れに注意、ハンドル固定の際の正確な位置合わせなど。

 

 この日は、多摩ニュータウンを抜けて、多摩地区と神奈川県の境界を流れている境川に沿って、ひたすら南下し、境川の河口と向き合っている江ノ島まで。余裕があれば鎌倉でもと思っていたが、35日ぶりのトレーニングとなったMさんが、多摩ニュータウンの坂で遅れはじめ、境川に入っても時速20キロを大きく割ってしまい、予定時刻に到着出来なくなってしまった。
 これは誤算だった。Mさんは日常の多忙さに加え、海外出張もあって、1カ月以上自転車に乗らなかったことに加え、かなり疲労も蓄積していたものと思われる。
 こうした状態で、自転車に乗れば、まったく初めて遠出をした場合に等しく、消耗が著しくなる。自転車をはじめる前の状態にリセットしてしまうようだ。
 というわけで、走行時間が大きく遅れ、到着した江ノ島ではトンボ帰り状態となり、急いで藤沢駅にとって返し、初めての輪行となった次第である。
 海外自転車ツアーを目指す場合、継続的で着実な体力作りが必要となるが、数十日に及ぶような長期ブランクは、体力が元の黙阿弥状態になってしまうということを自覚しておかなければならない。
 無理のない反復・継続練習で体力のレベルアップを行わないと、海外での連日ツアーは無理だということを、今回、体験していただいたように思う。ちなみに、Sさんからは留学中のカナダで持参した自転車で、1カ月間に300キロ走ったとのメールを頂いた。(2008/6/19)


都心への道、神田川(第13回) 今回のルートをGoogle Map で見る

 梅雨の中休みで曇空。今回は多摩川流域を出て、神田川を走ってみる。井の頭池を源流に、西から東へ、お茶の水などの都心を抜けて隅田川にそそぐ神田川は、三面張りの都市河川だが、それでも両岸のグリーンベルトを辿って両国まで行くことができる。自転車で都心方向に向かうには神田川はなかなかいい道なのだ。環状7号線から東は、バイクを規制する「おじゃまん棒」がうるさいが、それでものんびりと都心部へ向かうには格好のルートだ。
 今回は井の頭通りまでで引き返したが、道すがら半夏至など季節の花々を愛でながらのサイクリングとなった。

 

 昨年暮れから始めた「海外cycling塾」は今回で前期の終了とする。旅行用自転車(ランドナー)の入手から、道路の走り方、そして「輪行」まで、一通りのノウハウを伝えてきたが、13回の「前期講座」の締めくくりに際し、まとめを行った。
 「前期講座」はどちらかと云えば「基礎講座」であって、本格的に自転車で海外ツアーを目指すには、それにふさわしい体力作りが欠かせない。当然、月2回程度の練習だけでは不十分で、意識的な走り込みによる訓練を強調した。海外ツアーに耐えられる体力作りには、計画的で意識的な走り込みが必要で、これはあらゆる道路環境を体験することと、持続力を作りあげる意味がある。
 いったん海外ツアーに出れば、連日の長距離走行となるわけで、この基礎体力ができていなければ、ツアー自体を楽しむことができないのだ。真夏はお休みにして秋口から、「輪行」を主体にした「後期」の塾を考えている。(2008/7/03)


 


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