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早春の五日市界隈まで(第5回)    今回のルートをGoogle Map で見る

 東京に「春一番」が吹き荒れた前の日でよかった。日中の気温が15度まで上がり、2月だというのに春の陽気だ。
 今回のルートは多摩川を遡上し、途中から平井川沿いに五日市に行き、早春の山里の雰囲気を楽しんでから小峰峠を越えて八王子に入り、川口川から浅川、そして多摩ニュータウンへと巡るものである。緩やかだが、適度の上りもあり、また距離も伸びてきた5回目の走り込みである。

 出発前に、タイヤの脱着練習(注)をする。また、フロントバッグのことも話題となった(注)。

 五日市の先には有名な吉野梅郷があるが、標高が高いので、この時期はまだ観梅というわけには行かない。坂本地区からすこし梅ヶ谷峠方向に進んだところにある、今ではほとんど見かけなくなった萱葺き農家とその斜面の梅林(写真は2007/03撮影)を眺めて静かな山里の雰囲気に浸った。


 五日市駅で、食糧を仕入れて秋川の川辺で昼食。午後は今回の最高地点(259メートル)の旧道の小峰トンネル(写真上)を抜けて八王子に入り、川口川源流地帯に至る。秋川街道と並行している上川地区の山道を走る。ミツマタが花をつけていたり、福寿草が咲いていたりして春の息吹を感じさせてくれた。しかし日陰では1週間前の雪が凍てついたままで、慎重を期して押し歩きとする。
 あとは、川口川に沿いながら、浅川の合流点まで、そして浅川の平山橋から多摩テック、乞田、多摩東公園と多摩ニュータウンを抜けて、尾根幹線を稲城側の向陽台まで80キロ。



 メンバーの現在の累積走行距離は、Mさん・・・336キロ、Tさん・・・673キロ、Kさん・・・483キロ、Sさん・・・855キロである。
 こうして累積走行距離でみると、仕事が忙しく、自転車はのんびりゆこうというMさんに対し、やる気まんまんの他のメンバーとの間で、1カ月足らずの間に早くも差が出始めた。これは今後の体力作りにも影響してくるし、練習時の気配りも必要となってくる。なるべく月間走行300キロとお願いしているのだが・・・。(2008/02/22)


  タイヤの脱着
 
 スポーツ系の自転車のタイヤ脱着はクイックレバーが付いているので簡単にできる。着脱目的は(1)パンク、(2)輪行、(3)タイヤ交換、(4)タイヤ・ホイール清掃とたくさんある。 まずブレーキワイヤーの解除(脱着後にワイヤーを掛け忘れないように)、次に自転車を逆さまに立てて、前輪はクイックレバーを緩め、そのまま引き上げる。抜けなかったらレバー反対側のネジを緩めて抜く。着装時はその逆で、注意点はサイクルメーター発信部とマグネットの向きを合わせること。クイックレバーが緩ければ反対側のネジを締めて調節する。 後輪は、まずチェーンをトップ位置に入れておいてから、ディレーラーを後側に引いて、軸受け部(エンド)が上から良く見える状態で抜く。着装の場合も同じ要領で、ディレーラーを引いて、チェーンをトップギアに掛けてから、エンドに入れ、クイックレバーを締める。


  海外ツアーと取付けバッグ類
 
 「なぜそんなに大きなフロントバッグをつけているの」という質問をよく受ける。これには理由がある。海外ツアーの場合、荷物を極力少なくして、快適に走りたいというコンセプトで、キャンピングはしないというのがボクのスタイルだ。

   だから、大きめのフロントバッグとリアの両サイドにそれぞれ1個ずつのバッグを取付け、この3個で1カ月程度のツアーをしている。ついでにバッグの重量も紹介すると、2007年7月のイギリスとヨーロッパツアーの場合、全ての必要品をパックした状態で、フロントバッグが5.6kg、2個のリアバッグの合計が7.7kgで、3個の合計は13.3kgとなった。つまりバッグ類だけで、自転車の重量を軽く越えてしまっている。
 日常的にも、この大きめのフロントバッグに着替え、食糧、工具など、なんでも入れており、背中や腰回りはフリーなので実に走りやすい。
 海外ツアー中は航空機や列車での移動、ホテルなどへのバッグの持ち込みと翌朝の自転車への取付けなど、頻繁に行う作業で荷物は3個と決めておくのはとても大切なことだ。ついでに、リアバッグの1個は輪行時に自転車とともに梱包し・・・それでも20kg制限内に押さえる必要がある・・・、残り2個を機内に持ち込む。
 旅行中で増える荷物といえば、地図や買い物で、これもGPSに替えたり、極力買い控えて荷物を増やさないことも大切で、どうしてもという場合は現地から日本へ宅送すればいい。

 ツアー中、雨に降られることも多いので、バッグを濡らさない対策も必要だ。そのため現在は着古したゴアテックスのレインウエアの上着でバッグとブレーキレバーを含むハンドルまで覆うレインカバーを自作(写真上)し使っている。相当の豪雨でもフロントバッグやハンドルも濡れることはないし、手も冷えないという一石二鳥以上の効果があり、満足している。リアバッグは完全防水タイプが使いやすい。

 フロントバッグの取付もハンドル周りにベルトなどがきて、煩わしいので、ヘッドチューブにベルトで固定するだけにしている。当然、バッグはキャリアの上で不安定になるので、スチロール素材でキャリアからずれない工夫(写真下)をして使用している。なんでもない思いつきだが、既製品を購入して取り付けるだけでは、取り回しが十分ではないからだ。

 毎回、少しずつ距離をのばしてきたが、今回は90キロから100キロ程度を走ろうと、荒川と川越方面を選んだ。多摩川流域を離れ、初めて埼玉の荒川流域を走ることになる。Mさんは多忙のためお休み。
 Sさんはボクが背中に貼り付けているリフレクタに気づいて「いいですね」と声を掛けてきた。ボクは「クルマが多い道路を走るときに効果がありますよ」と答えた(注)。

 荒川に出るには、小金井から清瀬に抜けて、柳瀬川に沿って志木市役所前に出て、新河岸川を少し遡上して、荒川の羽根倉橋をめざす。この橋を渡ると「さいたま新都心」が間近に見える。1時間半ほどでここまで来ることができるのだから、自転車の移動能力はたいしたものだ。電車でも武蔵野線を使って、浦和あたりでさらに乗り換えてなどと考えると、自転車も電車といい勝負だ。
 好天だが、向かい風が少しある荒川の左岸を遡上する。多摩川と違って、なにもかもスケールが大きい。川幅も河川敷も・・・、そして見渡す限りのゴルフ場や畑が広がっている。見方を変えれば、スケールは大きいが単調な風景でもある。河川敷のルートを辿り、やがて土手上のコースにあがって、川越線を跨げば上江橋だ。この橋を右岸側に渡り、伊佐沼を半周して、ほどなく川越だ。

 小江戸などと呼ばれている川越の佇まいは、タイムスリップしたようで、蔵の街を中心に観光客が絶えず、どっしりとした蔵には風情がある。喜多院、時の鐘、菓子屋横町などを廻る。新河岸川の水運を利用して、サツマイモを江戸に運んだという昔の話だけでなく、今も芋を素材にした菓子類がさまざま作られ、売られている。これが結構うまいのだ。芋せんべい、芋きんとん、甘納豆ならぬ芋納豆。芋ずくしだ。
 午後は、入間川の初雁橋から、この川の左岸の「入間川CR」に入る。もちろん荒川から続いているサイクリング道路なのだが、「小江戸」を訪れたのでショートカットするかたちとなった。途中に安比奈親水公園もあり、良く整備されているサイクリング道路だ。

 隊列の中程を走っているTさんが少し遅れている。たぶん向かい風の走りが影響しているのかもしれない。実は少し強い向かい風に抗して時速18キロほどの速度で長い距離を走ってきた。また十分走り込んでいないTさんには、すこし堪えたかもしれない。これも荒川のような地形を走る場合に、風が如何に大きな影響を与えるか。そして風を如何に避けて、体力を消耗しないで走るかといったことが課題となる。基本はドロップハンドルの下部を握って姿勢を低くして、風の抵抗を少なくするしかない。

 豊水橋で終わっているサイクリング道路を離れ、入間市の森坂を上がって林地区から狭山湖に着く。整備が終わった狭山湖の堰堤上は散策する人など多くの人たちが楽しんでいる。ここで最近流行の「シングルギア」に乗ってきた若者としばし歓談する。都心ならともかく、坂の多いところでシングルギヤはたいへんだろう。自転車にも流行があるが、ランドナーはオールマイティーだ。そういえば、喜多院で「ランドナーだね」(注)と声を掛けてきた年配者がいた。
 続いて、西武ドームの横を通過している「多摩湖自転車道」だ。ここもよく整備されており、まさに「A級」といってもいいサイクリング道路だ。しかしほんとのA級といえるのは自転車専用道(注)なので、そのような道路は日本には存在しないのだが・・・。
 多摩湖の堰堤は耐震工事中なので堰堤下を迂回し、ほぼ一直線で東村山市から武蔵野市の「井の頭通り」につながっている「多摩湖自転車道」を走り続ける。こちらはバイク進入防止柵が随所にあり、まことに走りにくい。また看板は自転車道路なのだが、歩行者のほうが多く、快適というわけにはゆかない。それでも10キロ以上も続くこの「歩行者自転車専用道路」にKさんは感心したようで、沿道の見頃の梅という癒し効果もあったのではないか。(2008/03/06)


  リフレクタ
 一般道を走る場合は、クルマからよく目立つ服装をして事故を未然防止しているサイクリストが多い。年甲斐もなく、なぜあんな派手なウエアを着ているんだろうと、当初は思っていたが、自衛策なのだ。 ボクの場合は、彼らに比べると地味なスタイルなので、クルマの多い道路を走る場合は、背中に思い切り目立つリフレクタを貼り付けて走っている。眩しいオレンジ色の素材に銀色の反射材を2列に貼り付けているので遠くからでもよく目立つ。付けた場合と付けない場合を比べると、付けた場合には、トラックが大きく迂回してくれるなど効果抜群だ。
 自転車から離れるときは工事関係者と間違われるので、取り外すこともできる。これは一般ドライバーが高速道路上でのタイヤ交換時にドイツで着用が義務付けられている安全ベストを、近くのホームセンターで入手し、加工したもので、ベストに貼り付けて使用している(写真)。イギリスでもサイクリスト向けに同様のベストがサイクリンググッズとして売られており、着用が推奨されている。

 ランドナー
 旅行に適した仕様で作られた自転車。まず、遠隔地へ列車などで移動(輪行)する際に手軽に分解するための配慮がされている・・・シフトレバーがフレーム本体に取り付けられている、ヘッド部でフォークを簡単に分離できるなど。雨天走行などのために泥除けがあること。前後にキャリアが取り付けられ、バランスよく旅行バッグを装着できることなど。
 ランドナーは、もともとフランスで作られたので名前にその由来をとどめている。ちなみにフランス語で「遠足」とか「遠出」という意味のランドネからネーミングされた。
 フレームは鋼鉄のクロームモリブデンで作られ、強度としなやかさを兼ね備え、実用性が高い。舗装路以外の荒れた道を走ることを考慮してやや太めのタイヤがついている。
 自転車旅行の愛好者は少数派なので、ランドナーの既成品は少なく、オーダーする場合が一般的だが、旅行にMTBを利用する人もいて、ランドナーは先細り状態。理由としては海外での交換部品の入手難もある。

  自転車専用道
 自転車専用道と定義付けられる道路はヨーロッパなど自転車を中心に都市整備された街に存在する。文字通りの専用道路なので、そうした道路が存在するところには必ず歩道が別に存在する。
したがって歩行者は自転車専用道に立入ることができない。違反すれば罰金だ。そのことを知らない日本人旅行者が入り込み、サイクリストから注意を受けている光景を目にすることがある。 専用道のため、クルマからも歩行者からも自由になれるので、自然とスピードも上がる。平均時速30キロで走っているのはザラにいる。むしろこのスピードこそ自転車本来の機能を発揮させることができるので、都市における日常的な交通手段として自転車の役割が十分発揮出来るのだ。
 ヨーロッパにも、地方では日本と同様、クルマ以外の社会的弱者のための道が存在する。つまり歩行者と自転車が同じ道路を利用するのだ。さらに馬、馬車も通行し、オランダのように日本の「原付バイク」も走ることが出来るので面喰らってしまうこともある。
 日本の場合、ヨーロッパのような自転車専用道を設置するのは困難だろう。それより自転車専用レーンの設置のほうが現実性がある。車道の一部を自転車専用にするのだが、大抵、この専用部分に駐車するクルマが見られる。駐車帯が必要ならヨーロッパのようにレーンの外側に設けないと、自転車は駐車中のクルマ回避のため車線側にでて事故にあう危険が絶えない。駐車規制や駐車帯確保などと組み合わせた総合対策を取らないと安心して走れる自転車専用レーンにはならない(写真)。



雨の日のパンク修理(第7回) 

 きょうは雨。 MさんとSさんはお休み。雨の中Kさんと、Tさんがやってきた。もちろんこんな日はサイクリングの練習はしない。しかし雨の日でもやることがある・・・というか、雨の日に落ち着いて日頃の練習ではできないことをやるのだ。
 きょう取り組んだのは、パンク修理。クルマと違って自転車はよくパンクする。最近は道路舗装がほとんどでパンクすることも少なくなったものの、自転車は必ずパンクはするものなのだ。
 というわけで自転車乗りにとって、パンク修理は常識なのだが、入門者はこれにまごついてしまう。いままでパンクしたといえば、近所の自転車屋に持ち込んで修理してもらっていたのだから無理もない。
 パンクしたときに自分でタイヤを取りはずし、チューブを取り出し、修理できるかどうかは、サイクリストの条件のひとつといってもいい。なぜなら自転車ツアーでは、パンクした場合に、近くに修理してくれるところがあるのは、ごく希なことなので、修理店を求めて何キロも押し歩くということは普通はしないからだ。したがって、もしそうなったら、自分でパンクぐらい修理できないとツアーそのものが成り立たないということになる。
 事前にパンクした場合を想定して、自分で修理できる技を習得しておくことはサイクリストにとって必須の条件とも云える。大げさだが、これは事実なので未経験者はパンク修理法をマスターしておく必要がある。

 ポイント は次の通りだ。
 まず、タイヤをはずす。クイックレバーを緩めるまえに、ブレーキシューをリムから解放しておく。でないとブレーキシューにタイヤがひっかかり、抜けない。
 手順は簡単で、 まずタイヤレバーをタイヤにこじ入れて、リムからタイヤをはずしチューブを取り出す。 次に、予備のチューブをタイヤに入れて、空気を充填する・・・というもので、パンクしたチューブはホテルなどで修理し、予備チューブとして携行する。そのほうが手早くできる。

 チェックすべき点 としては、
 @タイヤに異物が刺さるなどして残っていないか、入念に調べる‥異物が残っているとまた同じ個所がパンクしてしまう。
 Aタイヤをレバーでこじるときにチューブに傷をつけないように行う。
 B予備チューブをタイヤのなかに収める際にチューブが「腸捻転」していないか、タイヤからはみ出ていないかを念入りに点検する。チューブに少し空気を入れた状態で装着すると「腸捻転」は防げる。
 Cインフレータで空気を入れるときは、バルブとその付け根を痛めやすいので壁際などに車輪を押し付けながら、バルブとインフレータを手でしっかり保持しながらポンピングする。
 D空気がしっかり入ったら、車輪を取り付ける。注意点は前輪の場合、サイクルメータのマグネット部と発信部の向きを確認すること。それにブレーキワイヤーを掛け戻しておくこと。下り坂の手前でこれを忘れると、地獄坂の恐怖が待ち受けている。

 パンク修理 (注)
 パンクしてしまったチューブは、まず目で確認する。大きく裂けている場合は、修理ができない場合があるので、交換となる。パンクしているのに、むりやり何キロも走った場合などはチューブは激しく損傷してしまう。微小なパンク穴は目で見えない。普通はホテルの洗面器に水をため、チューブを水に入れて空気漏れ個所を確認する。これでも見つからない場合は、チューブにさらに空気を入れるか、チューブを折り込むようにして圧力を強めれば確認できる。
 パンク個所は1個所とは限らない。とくにリム打ちパンク(注)は2個所に穴があいているから念入りに確認する。
 パンク個所が特定できればタオルで水分を取り、テープなどでパンク個所に目印を付けて、布ヤスリでやや広めにチューブをこすり、ゴム糊の付きをよくする。チューブとパッチ側に糊を薄く付けて、糊が乾くまで1〜2分間待つ。乾いてきたら、パッチを貼り合わせ、しっかりと圧着させる。床にチューブを置いて片足の踵でしばらく踏みつける位でいい。(2008/03/20)


  パンク修理道具
 サイクリング中はパンクに備えて、パンク修理道具のセットやインフレータ(空気入れ)を必ず携行する。
  パンク修理道具
タイヤレバー・・・タイヤからチューブを取り出す際に、タイヤをリムからはずすレバー(通常は3本セット)を最低でも2本必要。
布ヤスリ・・・パンク穴にパッチを貼り付ける下準備のため必要。
ゴム糊・・・最近はゴム糊不要のパッチもあるが、信頼性はどうか。
パッチ・・・パンク穴に貼り付けるが、いくつかのサイズを用意しておく。

インフレータ
必携道具。サイズはいろいろ売られているが、あまりに小型だと、ポンピング時の取り回しに問題も起きる。大きすぎると携行時にかさばるので、バランスのいいものを選択する。事前に使用法をマスターしておく(⇒エアーチェックの項を参照)

 リム打ちパンク

 段差などを勢いよく乗り越えた瞬間にパンク。これがリム打ちパンクと呼ばれているパンクで縁石とリムに挟まれたチューブに対の穴が2つあくのが特徴。空気圧が少ないときに起きるのでエアーチェックの習慣をつけることと、鋭角の段差を無理に乗り越えようとしないことだ。



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