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サイクリングの実際

ルートづくりから始めよう

 どこか知らないところへサイクリングに行くのは、なにかわくわくする期待感があります。サイクリングで未知の土地を走ってみようというとき、だれでも、まずするのは、その場所がどんなところかを調べることでしょう。 誰か、リーダーや案内人がいる場合は別として、必ずしなければなりません。もっとも、気の向くままにあてどなく放浪するサイクリング(ポタリングと呼ばれています)もありますから、必ずルートを調べなければならないわけではないのですが、大抵の場合、そして確実に目的地にたどり着き、あるいは目的のルート通りに走りたい場合は、事前調査が欠かせないものです。

 サイクリングのルートを見つけるには、各種のガイドブックやインターネット検索で、簡単に見つかることもあります。でも、人間の行動は多様で、かつ複雑だから、他人がたどったあとを忠実になぞっても、面白くないかも知れません。また、サイクリストの年齢や、メンバー構成、季節や時間的なずれ、その他の理由によって同じルートであっても、訪れてみたいところも異なる場合がほとんどです。

 また、誰かが走ったコースをそのままたどるとしても、その場所に至るまでのルートは自分で決めなければなりません。したがって、サイクリングを楽しむには事前のルート検討は必須です。

ルートの検討には地図が必要です。地図は行きたいところの道路地図でだいたいの見当がつけられますが、クルマじゃあるまいし、一般道路を走っても、クルマの騒音・排ガスだけでなく、事故の危険性もはらんでおり、快適というわけにはゆきません。よくクルマがひしめく幹線道路を走るサイクリストがいます。防塵マスクまで着装して走っているサイクリストもいます。危険だし、楽しくないでしょう。
 ルートはこうした幹線道路をなるべく避けたいものです。都市と都市をつなぐ道路がほかに無い場合ならしかたありませんが、裏道が存在する場合は、そちらをチェックして走ったほうが、安全で楽しいものです。

 そうした場合にはクルマ用の道路地図では役に立ちません。通常、いわゆる5万分の1の縮尺地図を使う場合がありますが、これも同様で、こまかな裏道まではわかりません。そこでさらに細かな情報が掲載されている2万5千分の1縮尺図や、それ以下の縮尺地図が必要となります。 それらを見て、自分なりのルートを地図上に設定してみる。おおかたの人がするようにマーキングペンでルートをなぞっておくのがいいでしょう。そうすれば迷った場合も、現在位置が把握しやすいので、簡単にルートに戻ることが出来ます。

GoogleMap は役に立つ

 また、地図が発行されてから年月が経過している場合は、掲載されている情報が変わっていたり、新しい道路が掲載されていないのでとまどうこともしばしばです。こういう場合は、最新情報を補足しておく必要があります。そのため便利なインターネットの地図を利用します。 GoogleMap は利用価値があります。地図から得た情報を自分のルート上に記入するか、地図そのものを印刷してもち歩けばいいでしょう。

 地図はたんに、自分のルート決定のためだけではなく、走行予定距離の算出や、場合によっては高度差までも知ることができます。高度差の把握は人力で登るサイクリストにとっては極めて重要な要素となり、時間配分やペース配分に役立てることができます。
 この高度差とペース配分のことはサイクリングを全体として成功させるうえで、特に大切です。通常の平地での走行は、向かい風でもないかぎり、時速20kmから25km程度で走ることができます。しかし一旦、上り坂にさしかかると、速度はみるみる落ちて時速10kmから、場合によっては5km(斜度15度以上の『激坂』の場合)になってしまいます。仮に平地を時速20kmで走っていて、上り坂でそれが時速5kmに落ちたとすると、所用時間は4倍かかる計算になります。つまり地図をチェックして上り坂があれば、その距離を通過するのに通常の4倍の時間が必要だということを、全体の時間配分のなかに組み込んでおくと、坂道でへばってしまい引き返すということもなくなります。

 そのほか、サイクリングと地図は切ってもきれない深い関係にありますので、サイクリングを目指す人は、地図そのものについて書かれた本から、地図に関する基礎知識(例えば地図から高度や高度差を読み取る方法、現在地点を地図上で同定する方法など)や、デジタル地図など最新の技術と、その利用方法などを学んでおくことも必要でしょう。サイクリング先で迷わないためにも、そしてより楽しくサイクリングするためにも…。

大規模自転車道なども利用しよう

 多くの人がサイクリングを楽しんでいる場所といえば、周りの風景が良くて、クルマにわずらわされることもなく、信号もなく比較的長距離を走ることができるところといえそうです。
 そのような場所の例として、大規模自転車道が各地に設けられています。利根川や外房海岸など長い距離を確保できる場所に整備される例が多いようですが、なかには海岸部の砂に埋もれてしまっていて十分な管理がなされていない場合もありますので、そうした場合は事前確認を地元の自治体にするほうが確実でしょう。
 ボクがよく利用するのは多摩川サイクリング道路です。走っていて気持ちの良いこうしたサイクリング道路は、休日などは相当込みあっています。誰もがこうした良い環境の自転車道路を望んでいることが分かります。しかし、こうした環境は、すでに述べたように残念ながらサイクリストだけが楽しむわけにはいかないという問題もあります。

サイクリング仲間を見つける

 サイクリングを始めたいのだが、一人では心細いので仲間がいないだろうかと思う人もいます。日本の場合は、こうしたグループでサイクリングを楽しむスタイルが定着していますが、各県毎にサイクリング協会があり、誰でも入会して、サイクリング協会が企画するサイクリングに参加することができます。
 また、あなたが選んだ自転車を中心として、販売店ごとにサイクリングクラブも存在しており、これに参加してみるのも楽しいもので、サイクリングをともにすることによって、いろんなことを直接学ぶことができます。


サイクリングを楽しくしてくれる小道具

サイクルメーター
 自転車に乗ってみると、今日はどこそこまで走ったとか、そこまでの距離が気になったりします。そこで役立つのが、サイクルメーターという道具です。原理はいたって単純で、自転車の前輪の外周の長さをマイコンにあらかじめセットしておき、前輪が何回転したかで距離を割り出しています。前輪フォークにマグネット信号に反応する発信器が取り付けられ、その信号をハンドルに取り付けられたマイコンが受信して、その信号をもとに、走った距離だけでなく、時速、最高速度、平均時速、累積走行距離なども表示させることができる優れものです。
 ボクの自転車にとりつけたサイクルメーターの累積距離は、10万キロを越えました。つまり地球を2周半したことになるのです。サイクルメーターはこのようにサイクリング生活にメリハリをつけてくれる道具でもあります。
 そのほか、ペダルの回転数を計測して、心肺負荷情報と合わせて無理のない走行状態などを指示させることもできます。


GPSの利用
 このページの「GPSの利用」と「GPSの走行記録を活用しよう」は次のページにまとめてリニューアルしました。⇒ 「自転車旅とGPS」


サイクリングと携行品


 サイクリングに行く場合、日帰りであっても着替えや、食糧などの携行品をどのようにして携行するかも、大切な問題です。
 よく、小型のザックを背負って、サイクリングしている人を見かけることがあります。通勤に自転車を使っていて、職場に着いたら、着替えをするためにザックを背負っているというのならいいでしょう。
 しかし、背中はサイクリング中の発汗のためにあけておきたいものです。長時間の運動でどうしても発汗はさけられません。その場合、背中がザックでふさがれているのは、とても不快です。またあまりに重いザックは重心が上がり不安定になるだけでなく、疲労も増加します。腰回りのウエストバッグも大型のものはペダル運動を妨げます。
 などなどの理由で、携行品は自転車に付けて重心を下げて走るのが一般的で、なにより楽ちんです。重い荷物は自分が背負うのではなく、自転車に運ばせるのです。自転車への携行品のセットの仕方は、自転車の種類によって様々です。旅行目的に作られた自転車は、携行品のセット方法で荷物の前後左右振り分けなど合理的な取付けができます。

携帯すべき小物
 最小限、次の小物はいつの場合でも携行するようにしましょう。
 パンク修理セット(タイヤレバー3本、布やすり、ゴム糊、パッチ)、インフレーター、スペアチューブ、アーレンキーセット(六角レンチ)、8mmと10mmのスパナなどです。これらの小物の収納場所は、インフレーターはフレームに取り付ける場合が多く見られ、その他の小物はサドル下に小さなポケットをつけて収納している場合が多いようで、これも車種により様々です。これらはパンク修理以外にも、ハンドルやサドルの高さ調整、泥よけネジのゆるみなどサイクリング中の予期せぬトラブルなどに役立ちます。

デジカメの工夫
 デジカメをサイクリングで使用する場合、なるべくコンパクトなものが適しているようです。電源や充電方法も含めて選択する必要があります。メモリーはなるべく大容量のものがお勧めですが、トラブルに備えて、こまめにPCへ保存することも大切です。意外と重宝するのが、脚がフレキシブルなミニ三脚です。岩場のような不安定な場所に置いて撮影できるほか、フェンスなどにベルクロテープで固定し、セルフタイマー撮影もできるからです。

ICレコーダーは使える
 サイクリングの途中で、見た情景や思いついたことをメモしておきたい場合があります。
でもそのためにいちいち停車していては、楽しい気分も疎外されることになります。またグループ走行時には、いちいち停止してメモに手間取ると、置いてけぼりということになります。
ICレコーダーを使うと、走行しながらICレコーダーを操作して録音メモができますので、たいへん重宝します。

ケイタイ・小型PCで走行記録を残そう
 旅の途中、走行記録や遭遇した経験などを文字情報として残しておくことは、楽しい思い出作りや、次回への参考にするなど、さまざまに活用できます。
 そのために小型のノートパソコンを携帯する人もいます。しかし、なるべく荷物を減らしたいと思う場合は、どうすればいいでしょうか。もちろん手帳に記録するのも悪くはありませんが、それだと帰宅してからのパソコンに再入力しなければなりません。

 そこで、ケータイ電話のメール作成機能を活用して、自分宛のメールに旅の記録をするという方法があります。ケータイ電話に入力ができる小型の折り畳み式のキーボードと併用すれば、ストレスなく入力することができます。

 PCのほうがGPSやデジカメとの連携ができてさらに便利です。自転車旅は走行中の振動をまともにうける環境なので、「がたがた道の自転車走行でも壊れない」と、対衝撃性を誇るSSD(ソリッド・ステート・ドライブ・・・フラッシュメモリドライブとも云う)タイプのPCは海外など長旅で安心して使えます。タブレット端末もいいかもしれません。



トラブル対処とメンテナンス

 自転車は人力だけで走行する乗り物です。
 限られた人力を最大限に発揮させるためには、自転車の状態を常にベストの状態にしておくことが基本です。いわば、クルマでいうところの始業点検が自転車の場合、特に大切といえます。

適正な空気圧
 一番重要なのは、タイヤの空気圧が適正かどうかのチェックです。これが低いと、タイヤと路面の接地面積が広くなり、摩擦抵抗が大きくなり無駄なエネルギーを使ってしまい、疲れます。空気圧が低い場合は空気入れ(インフレーターと呼ばれている)で補充します。目安は、タイヤの腹を両手の親指で強く押し、ごくわずかにへこむ程度まで堅くします。サドルに体重をかけて後輪の接地面が横にふくらむようでは空気圧がまだ不十分です。
 次はタイヤに空気を入れるときの注意です。
スポーツ系の自転車には「スタンド」がついていないものがほとんどです。理由はなるべく軽くするためと、スタンドを後続自転車が引っかけないようにという配慮からです。
 空気を入れる場合は、自転車を壁など安定したところに立てかけて行います。なお、携帯用のインフレーターは空気を注入する際にチューブのバルブ付け根を痛めることがありますので、バルブとスポークを掌で一緒に握るようにしてポンピングします。


 次に、ライトの点検です。電池式だとバッテリーチェックもお忘れなく。サイクリング中に長いトンネルを通過しなければならないことがあります。その場合、後続のクルマに自転車の存在を知らせる赤色ライト(点滅式ならなおよい)も必要です。なぜなら自転車に付けることが義務づけられている反射板は貧弱であまり頼りにならないからです。

 泥よけがタイヤと接触していないか、サイクルメーターが正しく作動しているかなどのチェックも必要でしょう。


パンクしたら
 不幸にして、サイクリング中にパンクすることがあります。その場合はどうするか。
スポーツタイプの自転車は車輪が本体から簡単に取りはずせるクイックと呼ばれる留め金がついているので、それをはずすのですが、そのまえにブレーキの「張り」を解除してからタイヤをはずしましょう。後輪にはギアがついています。チェーンを最も外側のギアにシフトしてからチェーンをはずすのですが、後タイヤのはずし方や、はめ方は事前によく練習しておきましょう。

 時間があるときは、その場でパンク修理をしてもいいでしょう。でも仲間とサイクリング中だとチューブを交換するほうが早いかもしれません。予備のチューブは最低でも1本、みんな持ってサイクリングしています(当然インフレーターも必要ですね)。
 チューブ交換で難しいのは、リムからタイヤをはずし、チューブをとりだす作業です。これはテコの原理でタイヤをこじ開ける道具(タイヤレバー)を使います。予備のチューブを入れるときは、少し空気をいれてチューブがタイヤのなかでうまくフィットするようにして収めるとチューブの「腸捻転」を防ぐことができます。パンクしたときに慌てることなくチューブの交換ができるように、自宅などで練習しておくことをお奨めします。
 パンク修理は自宅や、ホテルなどで落ち着いたところでやりましょう。空気を入れたチューブを、水を張った洗面器に入れてみて、空気がどこから洩れているかチェックし、マジックやテープで印を付けます。
 次に、そのパンク個所を布ヤスリでこすり、ゴム糊がつきやすいようにしたあと、ゴム糊を塗って3分間ほど乾かし、パッチを張ります。指の腹で強く押しつけてなじませます。パッチを貼り付けたあとに再度、水にいれて空気洩れがないか再チェックします。このとき、まれに他の個所のパンクを発見することがありますので、念入りに…。

タイヤ交換
 タイヤも消耗品です。最近のタイヤはそう簡単に摩耗することはありませんが、一定距離を走れば摩耗して交換が必要になります。タイヤが摩耗してくると、タイヤの溝(パターン)がなくなり、グリップ力を弱くなりスリップしやすくなります。また当然のことながらパンクする確率も高くなります。交換の目安は溝(パターン)がハッキリと確認できるうちに行います。タイヤの直径が短いタイヤほど回転が速いので、早く摩耗します。ホールディングバイクなら5000km毎に、通常のスポーツタイプの自転車で7〜8000kmが交換の目安です。

注油
 ママチャリに乗っている人で時々、赤さびたチェーンで異音をたてて乗っている人を見かけることがあります。そういう人に限って着飾ったりしている人が多いので、そのミスマッチが面白いです。自転車も機械ですから、スムーズにチェーンが回転したり、ギアチェンジができるように定期的にオイルを差すこと忘れないようにしたいものです。注油が過度になるとズボン裾を汚したり、リムが汚れたりしますので、ほどほどに。特に雨の走行後にはオイルが雨で流れてしまうので、補充するようにします。

清掃
 オイルが土ぼこりを吸着して、ギアまわりがひどく汚れてきます。清掃も定期的に行うことをお奨めします。油汚れは軽油だけでも落とすことができますし、中性洗剤と重曹を混ぜた「洗浄液」を手作りしてペットボトルにいれて置けば、それをウエスで湿らせたり、古い歯ブラシを再利用して簡単に汚れを落とすことができます。

定期チェック
 日頃、こまめにチェックや清掃をしていても、1年間や1万キロなどの節目に定期チェックを自転車店で受けることをお奨めします。チェーンの伸び、ペダル回転部のゆるみ、ハブ内ベアリングの摩耗、ホイールの振れ、スポークの折れなど自分では発見できない問題点をチェックしてもらって、早めに処置することが自転車を長く乗り続けることにつながります。


走り終わって・・・記録する楽しさ

 サイクリングを終えたあとの爽快感や軽い疲労感。そのあとに飲むビールの味も格別だし、温泉やサウナで汗を流すのも至福のひとときです。
 走る喜びのあとに、サイクリングを振り返ってみる。記録して次回の参考にするのも良いし、仲間や誰かに伝えるのもいいものです。 このためサイクルメーターのデータから走行記録を作ると、例えば、月々の走行状態が一目瞭然で、年間走行記録を比較してみると暑い夏を避けているのがわかったりします。
 さらにサイクリング中に撮った写真や、ちょっとした印象とともにまとめるとなおいいでしょう。


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